お便りコーナー
会員の皆様から寄せられたお便り紹介
3.子犬の成長とお別れ・・・岐阜県 武藤祐子
7月29日(木) 園田さんのアドバイスを頂きながら、仔犬の名前を決める。 茶色♀:紅華(べにはな)、白色♀:夏華(なつはな)、白色♂:白龍(はくりゅう)、黒色♀:綾姫(あやひめ)と命名した。 白龍と夏華はサークルから外に出てくるようになった。上手に匍匐前進をする。ミャーミャー啼くと、ハナが跳んできて2~3回鼻を押し付けると、安心するのかそのまま気に入った場所に行ってしまう。
7月30日(金)全部の仔犬が眼を開く。白龍(白♂)がサークルから出て、立ったままウンチ。長くて細くて山吹色。ハナがきれいに始末。ときどき背中を咬んでいる。 仔犬たちは、後ろ足で首を掻くしぐさも出てきた。 今年の暑さは並ではない。34℃・35℃にもなる。エアコンを28℃に設定、ペットボトルで氷を作りタオルで巻いておくと、上手に上にのって寝ている。可愛い !
8月2日(月)ハナは仔犬の啼き方によって、知らん顔をしたり、急いで戻ったり。戻った時は体を舐め、お尻を舐め、背中を咬む。終わると自分の好きな場所でウトウト。休んでいるのだろう。仔犬の口に手をちょっと入れてみた。細くとがったものが指に当たる。「おお、もう歯があるんだ。」
尻尾が上がった。仔犬は好きなところへ歩き回るようになったので、お父さんが高さ30cm、180cm四方の囲いを作る。
8月7日(土)園田ご夫妻が、陣中見舞いに暑い中わざわざ訪ねて下さった。質問攻めにするが、いつものように穏やかに、丁寧に答えて下さった。感謝です。
8月10日(火) 28日目ミャーミャーと啼いていた仔犬が、ワン!と可愛らしく吠えたような・・・
8月11日(水)朝起きてすぐ仔犬のところへ。ビックリ仰天 ! 白龍(白♂)と紅華(茶色♀)が30cmの柵を乗り越え、外で自由に遊んでいた。残りの2匹も次々と外へ。お父さん、柵を15cm程継ぎ足す。「これでどうだ。飛び越してみるか。」
8月17日(火)15cm継ぎ足した柵を難なく越えて、外に出てきた。お父さんが再度20cm継ぎ足す。 しっかりしたウンチになる。離乳食は大変だ。4匹が一度に群がり、早くよこせと吠えまくり、細くとがった爪で私の足を引っ掻く。しゃがめば顔にまでひっ掻き傷が・・・。知人に「その傷だらけの足どうしたの?」 あっちでオシッコ、こっちでウンチ。がまん、がまん、教えるのは根気よく。
8月22日(日) 40日目ハナの感動的な場面に遭遇した。ハナがウーゲーウーゲーと戻しそうなのだ。少し前に食べたばかりなので調子が悪いのかと思った・・・と、どうでしょう。きれいにほど良く消化されたご飯が長く均等に出たのだ。仔犬がワッと寄ってきて、あっという間に食べつくした。ハナの作った離乳食だったんだ ! 。 私は吐いたものだから、急いで片づけようと思ったのだ。浅はかだった。ハナの母親ぶりには感心させられっぱなし。そういえば4、5日前にも仔犬のそばのシートが濡れていたっけ。これが初めてではないんだ。
8月23日(月)ハナを完全に仔犬と離す。自分の小屋へ何の抵抗もなく、すんなりと入った。
8月26日(木)全員食事の前にお座りが出来るようになった。本当に可愛いしぐさで、涙が出るほど。初めてキャリーボックスに2匹ずつ入れて慣れさせる。お別れの練習。ほんの2~3分吠えて暴れたが、すぐに静かに寝た。あまり騒ぐ時は布をかぶせるようにとの園田さんからのアドバイス。うまくいった。 ハナ:6.5kg、ハク:9.2kg ハナの体重がどんどん減るので、1日3回の食事にした。4回の日も時々。
8月28日(土)仔犬を1匹ずつキャリーボックスに入れ、慣れさせる練習を始める。思ったよりおとなしくしている。
8月31日(火) 49日目ハク一家を獣医さんのところへ。虫下し、ワクチン、心臓の検査。どの犬も異常なし。獣医さん曰く「こんなに小さいのに、ハナちゃんはよく4匹も生んだね。」お父さんも私もちょっと鼻が高くなる。獣医さんは検診のたび、ハナはやせすぎ、子供が生めないかもと言っていたけれど、園田さんの言うことに間違いなし。すごい方だなと改めて感じた。
- そろそろお別れ
白龍(白色♂) と紅華(茶色♀) とのお別れの日、お父さんが新しい飼い主の古野さんと伊藤さんに、餌のこと、運動のこと、しつけのこと等話をする。本を見せたり、質問に答えたり、私はソワソワ、ウロウロ、あれを準備して、これを準備して・・・。この日が来るのは覚悟の上、だけどやっぱり寂しい。でもこれ以上飼う事は出来るはずもなく、可愛がってもらえる方たちばかりで安心だ。ハナは離れたところへつれて行き、別れには立ち合わせなかった。これも園田さんからのアドバイス。
9月11日(土)昼過ぎに佐藤さん一家4人が訪ねてくれる。綾姫がお嫁に行く。3年前に亡くなった佐藤さんの犬は、18年も元気でいたとか。こんなに可愛がってくれる人なら大丈夫と嬉しくなった。綾姫達は幸せだ。あと1匹、夏姫だけが残った。14日のお別れの日まで、お父さんと二人で甘やかし放題 ?
9月14日(火) 63日目夏姫さようなら。いよいよお別れの日が来てしまった。夜の最終の宅配便で送ることになった。お父さんと二人で出掛ける。外はまだ暑くムンムンしている。親や兄弟の匂いのついた布を入れ、キャリーボックスの中を万全にした。「いよいよさよならだね。別嬪さんの夏ちゃん。大事にしてくれる人だから心配ないよ」等と語りかける。お父さんは手続きで忙しそう。 宅配業者はあっさり「こちらへ」と、お別れする間もなく、キャリーボックスごと取られてしまったという感じ。何だかあっけない。お父さんは車に帰るなり、「生き物として扱ってくれない、まるでモノや ! 」と少々立腹。帰りの車の中では二人とも無口。無事に新しい飼い主の元に届きますように。
9月15日(水)八王子の石村さんより、夏姫が無事に届いたとの報告を頂く。本当に良かったと胸をなでおろす。
11月14日(日)中部支部の会合に出席。綾姫と紅華に会えた。2匹はすぐにハナに寄って来た。楽しそうに親子で走り回る。ハクは近づいてもウーッと唸るだけ。 八王子の石村さんからは、定期的に夏姫の写真とお手紙を頂く。愛情いっぱいに育てられている様子、本当にありがたいことです。
12月8日(水)ハナに3回目の生理が来た。園田さんに連絡。園田さん曰く「ハナの体調は順調です。」 ハナ : 6.7kg、ハク : 8.4kg、
今回にて「ハナの飼育日記」を終了します。長い間、拙い「ハナのおもしろ日記」を読んで頂き有難うございました。
Copyright(C)2015 Natural Treasure Shiba-Dog Reseach Institute. All rights reserved.