TOPICS

[POPサンプル]
手描きマーカーPOP
パソコンPOP
毛筆POP
黒板POP
毛筆活用のロゴ
生徒さんたちのPOP


[POP解説]
◆POP広告の原点
◆POP広告の位置づけ

[POP広告指導に関して]
★POP指導種類・中味
★POP指導のチラシ紹介
★入門者向け手描きPOP指導
★店舗POPクリニック
★毛筆和風メニュー&POP指導
★黒板(ブラックボード)POP指導

●POPセミナーの教材など

~こんな講習はいかが~
 PTA広報紙づくり

■プロフィール・指導実績
INDEXへ
本ホームページに掲載されている各種データの無断転載・模写・改変を固く禁じます。
Copyright © 2009 DESIGN OFFICE CHUSEI. ALL LIGHTS RESERVED.

POP広告と商業用広告に使う毛筆文字について…
デザイン書道・商業書道・グラフィック書道・POP広告書道などの呼び名について

[POP広告書道、略してPOP書道]

 主に購買時点広告=POP広告の中で使う毛筆文字のことを、私は“POP書道”と呼んでいます。
 広告用の筆文字でデザイン化された文字のことや、その文字を書くことを“デザイン書道”“商業書道”“グラフィック書道”などと呼ばれているのが現状のようです。
 しかし、どれも広告用に使う文字のことで、“POP広告書道”と言っても同じようなものです。その書かれた
文字の仕上がり具合を見ればそれほどの差はありません。“グラフィック書道”というと、デザインの完成度が非常に高く、書道としての基本もしっかりしていて文字のバランスも絶妙な仕上がりになっているような感じがあります。しかし、その中にもヘタウマ的な文字も含まれます。これもある意味“絶妙な味わい”なのかも知れません。
 私の場合、いろいろな広告の文字を書くのですが、今書いているのは何書道?なのかな…と思って書くことはありません。見出しのようにどれにも該当するので、結局呼び名はどれでも良いことになります。

 では、なぜあえて“POP書道”などと? 私は今日までPOP広告の企画や制作、グラフィック広告の企画や制作に30年近くも携わってきました。グラフィックデザインで使う広告は、主にデザインとして見せるニュアンスが非常に強い気がしています。即興的な仕上げではなく、紙面のレイアウトに対して計画的に練られている気がします。
 一方、“POP広告”は、もともと手描きの即興的な分野で生まれ、筆やマーカーですぐに仕上げるものとして存在していました。特に価格表示を書いたものは、即興的でした。この中に毛筆で仕上げるものも手法として存在していました。筆は、表現が自由自在です。太くも細くも思いのままです。毛筆でPOP広告を描けば、和風の仕上げになり、和風のお店や和風の商品に良く合います。
 POP広告は、お店の中でお客さまに対して訴求する広告です。購買時点で買わせる広告です。ですから、文字としてまず可読性があることです。読めない文字、読みにくい文字を書いていては“広告”になりません。芸術性が高い作品になっていては広告の条件を満たしません。その買わせる広告の中で、ムードやイメージを高めることは必要です。春らしいな…、美味しそうだな…、いかにもうどんのようだな…というような味わいを筆文字の中に表現することは究極の課題でもありますし、筆文字クリエイターの使命でもあるでしょう。価格表示をしたものだけがPOP広告ではありません。商品説明カードや壁面の飲食メニューであっても、消費者と商品の接点に位置する広告であれば、POP広告と呼んで良いでしょう。その中で毛筆表現のものはかなり存在しています。
 POP広告は、直接販売に結びつける広告なのです。そのためにどんな文字を書いて表現するか、どんなイメージを持たせるかです。最も大切な部分です。この考え方は、私が作るグラフィックデザインにも十分生かされています。 
 たとえ完成度が不足していても、POP広告に使う書道だからPOP書道、ポップな筆文字だからPOP書道、遊び的に楽しい文字だからPOP書道…それでも良いでしょう。誰もが手軽に取り組めるPOP書道、あなたも始めてみませんか?