柴犬のしつけの心得

 続き・・・食餌と散歩

 柴犬の運動は毎日の運動時間を一定にしない事です。

 いつも決まった時間に連れ出しますと柴犬はその時間を覚えて、その時間が来ると啼いて催促する様になります。本格的な運動は生後6ケ月過ぎ位から始め、それ迄は仔犬を外の環境に慣らす為の外出と認識します。生後6ケ月迄の間は外へ連れ出しながら仔犬の「心」を外の環境に慣らす為のものとします。

 家から仔犬を連れ出す時は一定方向だけでなく外へ出たら右の方へ行ったり左の方へ行ったり日々進む方向を変え、家の周り500m四方をよく連れ歩きしっかり学習させ記憶させておきます。

 こうしておく事で飼育犬が何かの弾みで突然家を飛び出しても落ち着きを取り戻した柴犬が日々の行動を思い出し帰って来る動作に繋がります。

 食餌を利用して、「マテ」「オスワリ」「ヨシ」の3つの躾をしっかり躾ておきます。食餌の入った食器を飼主が手に持ち柴犬の顔の上に上げ柴犬が上を見上げるのを利用して「オスワリ」と声を掛け左手で柴犬のお尻を軽く押し下げてやり、座ったら「マテ」と声を掛けながら柴犬の目前50cmくらいの所に食器を置く。

 その時左手で柴犬の胸を押さえてやる、そして「ヨシ」と声を掛け押さえた手を放してやります。

 最初はなかなかうまく出来ませんが根気よく気長に躾ていきましょう。この躾は柴犬との共生で大変重要になりますので仔犬を入手したときから始めます。生後6ケ月位から本格的な運動に入ります。その運動の中でも「オスワリ」「マテ」「ヨシ」を多用します。運動に連れ出したら晴天の日だけでなく雨天でも連れ出します。運動の目的のひとつに柴犬の「心」と「体」を鍛える為のものがあるからです。運動で柴犬と飼主とを繋ぐ一本の引き綱(リード)を通して日、一日と「心」の絆を深めましょう。

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