大川医院耳鼻咽喉科 よくあるご質問とその解答
Q1:子供を寝かせたままミルクをあげるのはダメなのですか?
  A: 滲出性中耳炎のお子さんの、特に哺乳時期のお子さんで、注意しなければいけないのは、ベッドに寝かされたまま、ミルクを飲んでいる人や、お母さんが添い寝しながら、母乳をあげているケースです。
耳の中耳と上咽頭を繋いでいる耳管は、幼児では特に短く、太く、またその角度は、水平に近くなっています。ですから、横たわったままでミ ルクや母乳を嚥下すると、嚥下した時に耳管が開き、そのために滲出性中耳炎を人工的 に起こしてしまうことになるのです。
たとえ、寝かせつけるためにミルクをあげるにしても、必ずお母さんが抱き上げ上体を少し起こした状態で哺乳させるようにするべきです。
 
Q2:子供の鼻血がとまらないのですが?
  A: ご家庭で、特に子供さんが鼻血を出した時、その血を見て、逆にご家族がパニックになってしまうことはありませんか?
「病気と処置法」ページで詳しい説明をしていますが、子供さんの鼻血のほとんどが、鼻の入り口の粘膜の傷から出るものですので、とにかく圧迫することが第一です。
軽くティッシュをつめても構いませんが、その上から鼻を強くつまむことです。
そうです、水に潜るときやアップップッと息を止める時のように親指と人指し指でつまむのです。
長い時間出血の続く人のほとんどが、この圧迫ができていません。鼻の下方から、ティッシュで受けているだけでは、全く圧迫にはなっていません。
そして上を向くのは、血液が喉に流下するので、ややうつむきが良いでしょう。上をむいて、首の後ろをトントンと叩くなんていう人がいますが、これは最悪です。
それでも止血しない場合は、すぐ耳鼻科で受診して下さい。
 
Q3:症状はないのですが舌の奥にぶつぶつが?
  A: 歯磨きの時などに、いつものように何気なく口の中をみて、ちょっと下を向いた時 などに、舌の奥にぶつぶつができていて、びっくりして耳鼻科を受診する方が、結構お見えになります。
ほとんどの場合、これは有郭乳頭で異常なものではありません。
舌はそもそも、そのほとんどが乳頭(イボ)でできている臓器で、舌根部に向かってVの字状に並んで、少し大きく突出しているのが、有郭乳頭なのです。
普通に口を開けただけでは、見えないことがほとんどなので、何かの拍子に見えた時に、ビックリしてしまうのではないかと思います。
ただし、この部位に腫瘍ができる事もありますので、痛みや出血 ・悪臭を伴う場合や、左右非対称、大きさに変化がある時には注意が必要です。
 
Q4:鼻アレルギーにレーザーの治療が有効であると聞いた事があるのですが?
  A: 鼻アレルギーに対するレーザー治療は、鼻の中の下甲介という粘膜の表面に、レーザー光を照射することで、その表面を浅く焼く治療です。
そうする事により、アレルギーで腫れた粘膜をしぼませて、鼻の通りを改善させるものです。
また、そうする事によって、アレルギーを起こす場所がしぼんで少なくなる結果、アレルギーの反応も抑え られるのです。
麻酔は、鼻の中だけの局所麻酔で済みますし、操作の時間も30〜40分と短く、術後出血などの心配もほとんど無く、非常に安全な手術と言えます。
ただし、効果は人によって差があり、また効果の持続も永久ではありませんので、繰り返し行なう人もお見えになります。
 
Q5:学校検診で扁桃肥大といわれたのですが?
  A: 一般に扁桃というと、口蓋扁桃を指し、口を開けた時に喉の奥の両側にみえるものです。
扁桃は、リンパの組織で、幼少時には免疫の一部を担う組織と考えられています。
ただ、成長してゆくに従って、その役割は薄れ、逆に外気の入り口で様々な雑菌をキャッチし、上気道炎の感染源となる場合があります。
扁桃腺は、ただ大きいだけなら放置しても、問題は無いと思われます。しかし、風邪の後に扁桃が腫れて、年に3〜4回以上も高熱を来たすようなら、手術をして摘出してもらったほうが良いでしょう。
また、特に熱を出さなくても、イビキが大きく、睡眠中に呼吸が止まってしまう人、食事 の時に飲み込みにくく、通過障害のある人なども扁桃摘出の適応になります。
もし、いずれかの症状が当てはまる人は耳鼻科で相談されると良いでしょう。
 
   

●ここに記載の内容は、当医院での見解に基づくものです、詳しい病状や治療法については
各病院・診療所などで正しい診断と適切な治療を受けてください。         
●このコーナーへのご質問は現在受け付けておりません。ご理解お願いします。     

TOPへ 戻る
最新情報 | 施設のご案内 | 病気と処置法について | スタッフのご紹介 | よくあるご質問とその解答 | 関連リンク集