深い緑色の葉の間から茎をまっすぐ伸ばし、水芭蕉(ミズバショウ)のような白い花を咲かせる。名の由来はギリシャ語でSpathe(仏炎苞)とPhyllon(葉)からなる。
白い花に見えるのは“
花”ではなく、苞(ほう)とよばれるもので その姿が葉のように見えるところからつけられた。
観葉植物としての人気も高く、また近年では
エコプラントとしての能力の高さ(
ハウスシック症候群の主な原因であるホルムアルデヒト等の除去)も評価され、園芸店には数多くの鉢が一年中並べられており、4〜10月にかけて市販の数も増える。
一番多く見られるのが「メリー」と呼ばれる品種。 草丈50cmほどで、苞の長さが約12cm。丈夫でよくもつと言われている(某種苗会社談)。次に「メリー」の小型のものでズバリ「ミニメリー」。草丈は「メリー」と同程度だが苞は約8cmほどと、少し小さいが、性質は「メリー」と同様(これまた別の種苗メーカー談)。以上2つが、よく市販されている代表的なもの。これ以外にもあるのだが、全般的に品種名が表示されていない場合が多く、単に「スパティフィラム」、「スパティ」、果ては「スパシ」の名で出回っている。