ホイールがぁ・・・

年末は忙しかったためFIAT500を運転する機会がなく、一週間ぶりに駐車場に行ってみるとなんだかいつもと雰囲気が違っている。
アレッ?と思いよく見てみると、左後ろのタイヤがパンクしてペチャンコ・・・
年末最後の整備はスペアタイヤへの交換となりました。

外したホイールはクロモドラのマグネシウム製で、数年前に個人売買で入手。
程度はあまり良くなかったので、ネットで見つけた塗装業者でけっこうな費用をかけて再塗装したのだけれど、半年も経たないうちに塗装が浮きまくり、とても酷い状態。
マイナスドライバーでつついてみるとバリバリ塗装が剥がれてしまう。
下地処理の手抜きではないだろうか?

パンクの原因を調べるために釘か何か刺さっていないか見ていたのだけれど、それらしき物は見つからない。
リム周りもパリパリ塗装が剥がれたので、もしかするとこの浮いた塗装が悪さをしてリムとタイヤの間に隙間を作り空気を漏れさせたのかもしれない。

今年はホイールの再生から始めることになりそうです。

 


マグネシウムホイール

マグネシウムホイールをどう再生しようか、いろいろ調べてみると粉体塗装が一番良さそうなんだけれど、まず地元の塗装業者では設備のあるところが無い(タウンページ調べ)隣の県を調べてみたら2件の業者がヒツト、早速電話をしてみたら即答で断られました。
ネットで調べた専門業者に費用の概算を問い合わせたら軽く10万円オーバー、腐食の状況によっては20万コースになることも・・・

いつも困ったときに相談するのは車屋の師匠。
新年の挨拶を兼ねて工場へ行きましたが、痛んできたマグネシウムホイールは諦めなさいとのアドバイス、英国車も昔マグネシウムホイールを履いていた車が結構あったのだけれど、腐食と再塗装の繰り返しで、ほとんどのお客さんが泣く泣くあきらめたそうな。
もしかしたらと師匠の知り合いであるタイヤ業者を紹介していただき、早速工場へ相談に行った。
タイヤ屋の社長がホイールを見るなり、「こりゃ酷い!諦めた方がいいよ」またパンクしたタイヤがビート落ちしていたのを見て、「このホイールはチューブレス用の形状じゃないね、年代的に当時はチューブ入れていたのでは?」もしホイールを治したとしてもチューブを入れることを進められました。

基本的にマグネシウムホイールは100%マグネシウム素材ではなく、アルミ等が入った合金だそうです。
当時ものと今市販されているマグネシウムホイールとではマグネシウムの含有率が異なり、当時ものはマグネシウムが多く含まれているため腐食が酷いとのことです。

いろいろ話を聞いてみると、前回頼んだ塗装業者が下地処理の手抜きをしたわけではなく、マグネシウムの宿命だったのかもと思えてきた。
ただ残念なのは、マグネシウムOKとネットで宣伝しているホイール専門の塗装業者なら、こうなることを先に説明してくれてもよかったのではないかと・・・
良い状態は1年も持たず、そのまま使い続け現在に至る。

さて、現在の状況からするとホイールを治すより交換がもっとも安心できる。
どうしましょうかね・・・アルミホイールの売ります情報求む!


ホイール悩む

先日アルミホイールの売ります情報をこのページで求めたら、早速ご連絡いただきまして、大変ありがたく思いました。

現在の状況としましては色々調べた結果、イタリアにあるチューニングショップのオリジナルホイールが一番欲しくなったのですが、ここはネットで買い物が出来るオンラインショップ的なサイトの作りになっているのにも関わらず、オーダーフォームを送信しても返事が無い。
以前もオーダーしたことがあったのですが、まったく反応がなく諦めた経緯があるのです。
しかし今回は他では入手できないオリジナル商品なので、しつこく連絡を取ってみた。
まずは英語でFAXしてみる。欲しい商品を褒めつつ支払い方法を連絡。
3日間何も連絡が無かったため、次にイタリア語でFAXすることにした。
イタリア語は全くわからないのでネットによる翻訳、きっとおかしな文章だったとは思うけれど、なにか行動を起こさないと状況が変わらないので、FAXを送信する。
すると遂にメールで返事が返ってきた。

Grazie tante!!!!
ma non spediamo al di fuori della comunita' Europea!!!!!
In Giappone non posso spedire.

早速翻訳マシーンにかけてみると、「ありがとね!でも日本には送れないよ」との意味らしい。
!マークを沢山つけてくるところがイタリア人ぽい?
「何か方法を考えて下さいよ」といった内容のメールを送り返したのですが、今のところ連絡なし・・・やっぱ無理かなぁ?と思いこの文章をアップしようかという矢先、メールが届く。

Siamo veramente spiacenti!!!!!
La soluzione e' che lei abbia un indirizzo in EUROPA.

「申し訳ないね。ヨーロッパの住所ならいいんだけど」的な内容。

やっぱり撃沈や・・・


続ホイール

ホイールはイタリアのチューニングショップからの購入はほぼ無理なので諦め、他のタイプのホイールをドイツのショップからの購入しようかと検討している。
そこで重量が気になったので、問い合わせのメールを出してみた。
ひとつはチューブレス対応の5.5J×12インチのスチールホイール
もうひとつはアルミホイールで少しクラシカルなデザイン
2種類のホイールは販売しているショップは別々で、スチールを販売しているところは以前に購入実績がある。
クラシカルなアルミホイールは早々に返事があり、重量は3.5kg、ただしチューブレス用のホイールではないとのこと。
スチールの方は少し返事に時間がかかり、翌々日となった。
重量は5.7kg、予想を遥かに上回る重さであった。
ショップからのメールの内容からすると、品質の高い鋼鉄を使い丈夫に作ってあるからとのことだけれど、いかにも重すぎる・・・。


ホイール入手

ホイール遂に入手しました。
当時物の中古だけれど年代の割になかなか程度が良い。
表面はかなりキレイ、しかし裏面などには少し白い粉が吹いているためキレイに磨いてから鈑金屋で塗装する予定。

ワイヤーブラシとサンドペーパーによる地道な手作業でゴシゴシ、ゴシゴシ・・・あれっ?何か変だ・・・よーく見るとリムが歪んでいる。
平らな机の上にホイールを置き隙間具合を確認してみると、浮いている場所がある。
4本中2本が確実に歪んでいる。
1本は表面、もう1本は裏面、もしも段差や事故などの衝撃によって歪んだのならリムの表裏同じ位 置が歪むだろうに、どちらも片側のみで若干である。
過去にタイヤレバーでコジって歪ませたような曲がり方に思えるが・・・?

走行中ホイールがグニャグニャしたり、チューブレスタイヤを履かせて空気が抜けるのも嫌なので、地元のホイール修正専門店に相談する。
「基本工賃はホイール1本1万円〜、でも特殊なピッチだから2千円アップです。」
「たぶん4本とも歪んでますから4本セットで¥48,000〜ですね。もちろん税別 です。」
「1本だけでは工賃の元が取れないので、4本セットにして下さいね。」
内訳としては塗装代も含まれてはいるけど、〜ってことはもっと高くなる可能性もあるし、価格交渉も無理っぽい雰囲気。
中古で入手したため、もしものことを予測はしていたけれど、税込み5万オーバーは予想以上の出費になる・・・さて、どうしよう・・・

ピンチな時にはまず車屋の師匠に相談、しかし師匠もホイール修正に限ってはつながりのある業者が無い。
そこで浮かんだのはいつも加工を頼んでいる工作所。
早速ホイールを持ち込み相談。
とにかく費用をあまりかけたくないことを伝える。
手順としては、まずホイールを回転させてどの位歪んでいるか確認しなければならない。
あまりに歪みが大きいと修正出来ずこのホイールを諦めなければならない。
ここで問題になるのが、どのように旋盤でくわえるかだ。
ホイール修正専門業者ではないので、ホイールを修正するには旋盤がメインの機械となる。
回転の基準として使えるのはボルトが取り付けられる裏部分、もしくはリム。
いくら小径な12インチホイールでも直接リムを旋盤に くわえられないし、専用治具を作れば解決できるのだけれど、それでは更なる費用がかかってしまう。
ん〜、ここで閃く!そうだ実車のブレーキドラムにホイールをセットすれば!
フロントはディスクブレーキ化してあるため純正のフロントドラムは余っている。
ドラムにホイールをボルト止めし、無事旋盤にくわえることが出来た。
ホイールを回転させると歪みは修正範囲、後は加工屋さんの職人仕事、追加の加工も含めホイール修正専門業者より、かなりお値打ちにやってもらえました。

加工から上がったホイール。
センターのお花のようなデザインがあまりにも可愛かったので、削って軽量 化&男の子ぽくアレンジ。
お花部分は入れ子型で成型されており、センターが出ていませんでした。
強度的にも重要な部分では無いと思われ、イタリア人のデザイン的な遊び心だと思われました。

 


ホイール装着

加工屋さんから上がってきたホイールを更に磨き、いつもお世話になっている鈑金屋さんで塗装、車屋の師匠に紹介していただいたタイヤ屋さんでタイヤのはめ替え、あらゆるつてを使い、費用を節約。

遂にこんな感じに仕上がりました!
フロント側はちょっとタイヤがはみ出すのですが、リアはいい感じ。
フロントホイールの隙間からディスクブレーキのキャリパーも見えて、かなりお気に入りです。

アルミホイールを譲って下さった方、各業者の皆様方に感謝!

 

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