マフラーを作りたい!

今まで色々なマフラーを試してみたのですが、音量、耐久性、排気効率等、なかなか理想とする製品に出会えませんでした。

それならいっそのことオリジナルで作ってしまおうと、材料の入手ルート、加工屋等についていろいろ調べていました。
現実味が出てきたので、ここで少しまとめてみる。

どんなマフラーが欲しいのか?
1.ご近所に迷惑のかからない排気音を抑えたもの
2. 高回転まで回り、低速から乗りやすい

ここからはマフラー製作に踏み切った当時に考えていたことや、経験したことを掲載していきます。

消音効果を期待するにはなるべくタイコを大きい物にする。
直径がφ100mmとφ130mmでは中に巻ける消音材の巻き数が異なるため消音効果 もかなり異なる。
最低でもタイコの直径はφ120mmは欲しいところ。

高回転で抜けが良く、中低速でもトルクフルな特性にするには太いパイプで、全長が長くなければならない。

材質は錆びにくいSUS304が好ましいのだけれど、硬い材質のため振動によってクラックが入る場合がある。
場合によってはスチール(アルスター)の方が良いこともある。

曲げパイプ、Rの小さな物は技術的に難しく、なかなか売っていない

フランジ、スチールに比べステンレスは非常に高価で3倍位 することがある。
またステンレスはφ42.7mm用以下の物は、なかなか売っていない

ワンオフでマフラー全てを作るには費用がかかりすぎるため、手持ちのマフラーの一部(ステンレスのタコ足)を利用する
但しクラックの補修が必要

そんなわけで新たに製作したいタイコ部、下のような図面を引いてみた。

タイコのメインパイプはφ42.7mm、なるべく溶接で繋ぐ部分を減らしたいので、予めパイプを曲げて納入してくれる業者に発注する。

タイコは直径φ120mm、全長300mmの既製品を使う。

エルボは曲げRがきついけれども既製品で近い物があるようだ。

フランジはネジ位置がドンピシャは無いようで既製品を加工して使用する。( ステンレスの場合はプレス品になるだろう。 )

うちでは溶接が出来ないので、加工はいつもの工作所になるかな・・・

完成予想図(※合成画像)

マフラーを作りたい!2

遂に探し出しました!何かって?・・・ マフラーに使う部品です。
これがなかなか見つからなかったのです。
あちこちネットで検索したのですが、まったく欲しい物にヒットせず、半ば諦め気味だったのですが、キーワードになる言葉を材質メインにしたことでやっとヒットしました。
材質SUS304、パイプ径がφ42.7mmでRが31.8mmという小さなエルボ。
肉厚が2mmで少し重いのですが、これでマフラー製作に1歩近づきました。

マフラーを作りたい!3

FIAT500のWeb先駆者であるCANTAさんよりスペシャルマフラーをお借りすることが出来ました!

そもそもマフラーなんて物はメーカーから販売されている物をショップから購入するものだと思いこんでいたのですが、たしか8年前くらいだったかな? CANTAさんの掲示板で、まったく1から製作されたのを知り、完成した画像を何度も眺めては良いなぁ〜とよだれを垂らしていました。
オリジナルマフラーを作りたいと思ったきっかけは正にそこが原点なのです。
今回オリジナルマフラーを製作するにあたり、CANTAさんに質問等メールを送ってみたところ、なんとCANTAさんより、マフラーお貸ししましょうかという、温かいお申し出があり、今回実現することが出来たのです。    つづく

マフラーを作りたい!4

本日は注文してあったサイレンサーが届き早速開封しチェックしてみました。

材質はステンレスでなかなか見た目も格好良く、先日入手したエルボを仮組みをし、いい感じと喜んでいたのもつかの間・・・
あれ? なんか細いなぁ・・・? おまけになんか長いぞ・・・?
定規で測ってみるとやっぱり変だ!
注文したのは外径φ120mm 全長300mm 内径φ42.7mm
しかし届いた物は外径φ100mm 全長320mm 内径φ42.7mm
早速販売店へ電話し、サイズが違っていたことを伝えると、販売店は返品してもいいですよと・・・いやいや、そんなことじゃなくて・・・もともとそのサイズは商品として設定が無かったなんて今更言われても・・・。

前もって 電話確認した時にいい加減なこと言うなよぉ・・・、注文したときも心配だったから注文書にも寸法書いてるじゃん・・・
文句の一つも言ってやりたい気持ちでしたが、分かってくれる相手でもなさそうだったので、返品することにしました。

実はこのサイレンサー、ようやく見つけた1品で、どこにも売ってなかったのです。
サイレンサーがあってこそ、今回のマフラー計画が実現できそうに思ったのですが、一気に振り出しに戻された気分です・・・。

どなたか外径φ120mm 全長300mm 内径φ42.7mmのサイレンサー(タイコ)販売しているところをご存じでしたら、是非教えて下さい。
内径φ50.8のサイレンサーは見つけたのですが・・・必要なのは 内径φ42.7mm

マフラーを作りたい!5

CANTAさんのマフラー寸法を測ってみました。

集合する迄のパイプ 内径φ31 外径φ34 t=1.5mm 左長約77cm 右長約75cm
集合してからタイコまでのパイプ 外径φ38 長さ約13cm
タイコからのパイプ 内径φ34 外径φ38 t=2mm 長さ約22cm
タイコ 外径約φ110 全長約24cm タイコを通るパイプは少しオフセットされる
パイプの全長約136cm(左) 全長約134cm(右) 測り方の誤差を考えると左右のパイプは等長
材質 パイプ&タイコ;ステンレス フランジ:スチール
左右タコ足が分離し、スプリングで固定

タイコが少し細いので、純正ステーを使用するには、タイコに巻物をしてステーとの空間を埋める必要がありそう。
マフラーステーは少し加工が必要なよう。
過去にステーが折れるトラブルがあり。

集合部のパイプ接続がスプリングであり、少し左右にパイプが動くことが出来、マニホールドとの密着具合が良いと思う。
また、多くのチューニングマフラーは一体型で全体をガッチリ固定する構造になっていますが、実は常に振動などのストレスを受け続け、
ステンレスでマフラーを製作した場合、長年使用するとクラックが入ったり割れたりすることがあります。
つまりスチールに比べ材質的に硬いため、金属疲労になりやすい。

しかしCANTAさんのマフラーはスプリングを使った接続で上手く振動を逃がす工夫が出来ているようです。

流石マフラー職人の作品と感じました。

マフラーを作りたい!6

外径φ120mmタイコをようやく入手しました。(真ん中)
但し内径がφ52mm(パイプ径φ50.8mm用)かなり調べてみたのですが、結局これしか見つかりませんでした。

ちなみに上は前に使用していたタイコで下側はCANTAさんからお借りしたマフラーのタイコ。
今回入手した物は中間の外径です。

タイコの入り口までは外径φ42.7mmのパイプにスペーサーを制作しφ52mmの内径に対応することに決定したのですが、 出口側は入り口と同じようにφ42.7mmのパイプにするのか、それとも内径に近いφ50mmのパイプを使用するのか悩んでいます。

これがメーカーなら何本も試作品を作って結果を出せばいいのだけれど、ビンボープライベーターには何本もマフラーを作る資金はない。

効率を考えるとタイコの内径で通路が拡がるなら出口でまた絞り込まない方が良い気がする。
ただ、排気ガスが抜けすぎてトルクが無くなってしまうのも困るので、チョイスに迷う。
もしものことを考えて、φ50mmのパイプを使用し、最後にバイク用のインナーサイレンサーを併用しようかなぁ・・・いやいや最初からインナーサイレンサーなんて弱気すぎる・・・効率を言っておいて最後に極端に絞るなんて邪道だ・・・ん・・・自問自答が続く

マフラーを作りたい!7

マフラーの素材を集めているのですが、まずフランジ購入失敗。
ステンレスのφ42.7mm用小さなフランジはなかなか売っていません。
ネットで色々検索してようやく見つけたフランジ、プレスで製作されているので肉厚は薄いのですが、汎用品だけに価格もリーズナブル。
ネット通販にて購入したのですが、モニターで見た画像もいい感じ、内径はピッタリのφ42.7mm用、取り付けようの
ボルト穴だけ加工すれば何とかなると思っていたのですが、届いたフランジを見てビックリ!巨大じゃぁ〜
こりゃいかん・・・


次にエルボを購入。
これはネットで調べ、名古屋営業所があるのを発見。
直接営業所まで買いに行ったのですが、大きな会社は伝票処理などが大変なようで、お金を払い手続きした後にも更に時間がかかり、挙げ句の果 てに注文した商品を受け取る場所は別の建物にあり、 また同じことを受付のお姉さん説明させられ、相変わらず時間がかかる。
外径φ50mmを2個、 外径φ42.7mmを1個を購入。
どちらも肉厚は2t、ステンレスなので見た目より重く感じます。

次にパイプ、これは車屋の師匠に連れられ買いに行ったのですが、ここはなんと量 り売り。
欲しいのは内径φ46 mmのステンレスパイプを500mm、しかしここは切り売りは無し、2m20cmの材料しかない・・・しょうがなく丸々購入するも、パイプを量 りに載せ金額を聞いてビックリ!、全部で1,000円って・・・安〜!
しかし店の人が言うには、今は金属の値段が上がってるから高いそうだ。
ヤフオクで500mm切り売りパイプ2,000円なんてのを見るけれど、送料や代引き手数料なんてのも別 でいるし、あれこれで4,000円近くかかる。
あれっていったい・・・?

 

マフラーを作りたい!8

遂にマフラー職人を見つけました!
たまたま車屋の師匠に「どこかにマフラー作れる人いない?」と相談したところ、「お〜おるおる!」と知り合いを紹介していただき、マフラー製作は大きな一歩踏み出しました。
このマフラー職人のWさん、本業はマフラー屋さんではなく、金属を加工するお仕事をされていて、溶接やNCで金属をカットするのはお手の物、趣味が高じてご自身の愛車フェラーリ308のステンレスマフラーや、アルミボンネット 、グリルやその他にも色々オリジナルパーツを製作されていまして、出来映えが非常に美しい。
金属加工のスペシャリストと言ったところでしょうか。

 

Wさん、基本的にマフラー製作は本業でないので、暇なときに作るから催促はしないというのがお約束。
しかしやっぱり気になり何度か工場まで足を運ぶ。
この日昼の3時頃様子見にお邪魔したけれど、相変わらず何もしていない。
しかしWさん、「今日やっちゃうかもしれないから、マフラーの位置合わせに呼ぶかも」と嬉しい一言、夜の7時過ぎに「これから仮止めするから」と呼び出しの連絡が入る。
8時に工場に到着すると昼にはバラバラだったパーツが溶接されている。
「じゃあ仮止めするからマフラー外して」
Wさんはマフラーの振れ止めの製作を始め、私はマフラー外し。

マフラーを車体に仮止めしてみると不具合が発覚、タコ足とサイレンサーを繋ぐエルボが短い・・・         つづく

マフラーを作りたい!9

タコ足からサイレンサーを繋ぐエルボがどれだけ短いか測定し、既に溶接済みのフランジをエルボから切断し、間にパイプを溶接し延長する。
そしてまた車に装着し位置関係を確認する。
今度はなんとか行けそうな感じ、 そして一気に点付け溶接で仮止め。
またマフラーを取り外し、仮止めした部分の全周を溶接で仕上げる。

そして遂に完成!

早速実装しエンジンスタート!
キュルキュル、
バリバリバリバリ・・・・
うっ・・・結構うるさいかも・・・
このとき時間は既に夜の10:30
、ニューマフラーを装着したFIAT500は爆音を響かせながら家路へ・・・

のつもりが・・・この日はFIAT仲間がカバさんの秘密基地に集まっている。
やっぱりニューマフラーが完成したらみんなに見せたくなるでしょ〜
ご近所迷惑と判っているもののステアリングはカバさん基地方面に向いてしまう。
なるべくエンジン回転を上げないように注意したつもりでしたが、到着したときFIAT仲間には選んだ言葉で優しく爆音だったことを教えられる。
「ハーレーが来たのかと思った。」
「嫌いな音じゃないんだけど・・・」
「 前のレーシングマフラーの方が静かだったような・・・?」

ニューマフラーの意味無いやん!
深夜0時をまわり消音対策を考えつつ帰宅。

カバさん夜中にお騒がせしてゴメン。

マフラーを作りたい!10

昨夜の爆音ぶりを反省しながら消音対策に取り組む。
実はマフラーの図面を引いてる時点に爆音かもしれないというのは想定済みで、そんな場合はインナーサイレンサーを取り付けようと予定していました。
また、明るい太陽の下、よくよく観察してみるとガスケットが抜けている箇所も発見。
ノギスを片手にバイクパーツの南海部品に行き、銅ガスケットやインナーサイレンサーを
購入。

マフラー出口付近にドリルで穴を開け、キジマ製φ45のインナーサイレンサーを装着。
ガスケットも一部銅製に交換しエンジンスタート!

キュルキュル、ドリドリドリ・・・・

少し吹かしてみてもそこそこの音量。
これならご近所さんからは苦情はなさそう・・・ うん多分大丈夫・・・だと思う。

試乗してみたところ、まず音量や音質は最近まで使用していたSper Sprint1本出し改に近く、レコルトタイプのマフラーよりは静かなレベル。
走り出しも抜けすぎて低速トルクが細くなることはなく、今までのような調子。
最も変化が判るのがハーフアクセルから一気に踏み込んだときに、とても気持ちよく回るようになった。
前は徐々にアクセルを踏み込めばそこそこ回ったのだけれど、アクセルの一気踏みは糞詰まり状態に陥りトルクが落ち込むような症状があった。
パワーの出方はレーシングマフラーに近い感じだ。
残念ながらGESCOのC.D.I.にしてからタコメーターの調子が悪く正確に回転数がわからないのですが、6,000回転までは気持ちよく回っています。

そこそこ音量を抑えることができ、パワーの出方もイメージ通り。
ほぼ計画通りの結果に、ついつい運転顔もニヤけてくる。

協力してくれた方に感謝!やっと理想に近いマフラーが完成しました!

 

Exhaust