糖類以外の甘味をもつ天然物

化合物名 分子式 甘味度 主な所在、その他
グリシン C2H5NO2 動植物組成、特に軟体動物、甲殻類
L−アラニン C3H7NO2 動植物組成、特に軟体動物、あさくさのり
トリメチルアミンオキシド C3H9NO 海産魚類
べタイン C5H11NO2 軟体動物、するめいかの甘味
フェロズルチン C16H14O5 200〜300 甘茶の甘味成分
グリチルリチン C42H62O16 300 甘草の甘味成分
ステビオシド C38H60O18 300 パラグアイのStevia denielliiの葉から分離された甘味成分
タウマチン 蛋白質 750〜1600 植物Thaumatococcus denielliiから分離される甘味を持つ蛋白質
モネリン 蛋白質 800〜3200 西アフリカの植物Discareophyllumcumminisiiのぶどう様果実中の甘味を持つ蛋白質
スクロースを1としたときの甘味度  



甘味を持つ有機合成化合物
 
化合物名 分子式 甘味度 主な所在、その他
D−アラニン C3H7NO2 一般にD−アミノ酸はL−アミノ酸より甘味を持つ
D−トリプトファン C11H12N2O2 35
D−α−オキシイソカプロン酸 C6H12O3   強い甘味、L型は甘味が弱い
L-aspartyl-L-phenylalanine methylester C14H18N2O5 100 天然のL−アスパラギン酸ろL−フェニルアラニン又はL−メチオニンとのペプチドのメチルエステルは強いがある。エチルエステルは甘味が弱い
L-aspartyl-L-methionine methylester C10H18N2O5S 100
サイクラミン酸ナトリウム C6H12NO3SNa 30 かって食品付加物として使用された
ズルチン C9H12N2O2 250 かって食品付加物として使用された
溶性サッカリン C7H4NO3SNa 300〜500 食品付加物として使用される
1-n-propoxy-2-amino-4-nitrobnzene C9H12N2O3 4100 極めて強い甘味を持つが、有毒
2-(4-methoxybenzoyl)-benzoic acid C15H12O4 150  
ペリラルチン C10H15NO 2000 青紫蘇の精油成分ペリラアルデヒドのシンーオキシム
ネオヘスペリジンジヒドロカルコン C28H36O15 1000 夏みかんの苦味成分ネオヘスペリジンやナリジンから誘導されるジヒドロカルコンは甘味を持つ。 ナリンジンジヒドロカルコンは甘味度100程度であるが、ネオペスペリジンのメトキシル其をエトキシル又はプロポキシル其に変えたジヒドロカルコンはなお甘味が強い
スクロースを1としたときの甘味度  



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