2.無機質の生理作用と欠乏症状 |
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脂溶性ビタミン |
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ビタミン名> |
生 理 作 用 |
欠 乏 症 状 |
ビタミンA | 視紅(ロードプシン)の生成、皮膚、粘膜上皮細胞の機能保全 | 夜盲症、角膜乾燥症、皮膚の角化、成長の停止 |
ビタミンD | Ca,Pの吸収とと骨えの沈着を促進 | くる病,骨軟化症 |
ビタミンE | 抗酸化作用、脂質の過酸化防止 | ねずみの不妊症、筋萎縮 |
ビタミンF | 膜のりん脂質の構成成分 | 皮膚炎、動脈硬化、成長停止 |
ビタミンK | プロトロンビンの形成 | 低プロトロンビン症、血液凝固遅滞 |
水溶性ビタミン |
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ビタミンB1 | 補酵素TPPの型でα−ケト酸の酸化的脱炭酸、ケトン基転移反応に関与 | 脚気、多発性神経炎 |
ビタミンB2 | 補酵素FMN、FADの型で、呼吸鎖などの水素伝達系に関与 | 成長停止、皮膚炎、角膜炎、口角炎、舌炎 |
ビタミンB6 | 補酵素PALPの型でアミノ基転移、アミノ酸の脱酸素反応に関与 | 皮膚炎、口内炎、貧血、食欲不振 |
ニコチン酸 | 補酵素NAD、NADPの型で、呼吸鎖などの脱水素反応、脂肪酸の合成に関与 | |
ニコチン酸アミド | 犬の黒舌病 | |
パントテン酸 | 補酵素CoAの型でアセチル基転移、脂肪酸代謝に関与 | ねずみの成長停止、皮膚炎 |
リポ酸(チオクト酸) | 補酵素としてアシル基転移、水素伝達α−ケト酸の酸化的脱炭酸に関与 | |
ビオチン | 補酵素として炭酸固定、脂肪酸合成に関与 | ねずみの皮膚炎、脱毛、成長停止 |
葉酸 | 補酵素THF、FH4の型でC1−unitと結合して核酸などの合成、ホルミル基転移に関与 | 巨大赤目球性貧血 |
パラアミノ安息香酸 | 葉酸の構成成分 | |
ビタミンB12 | 補酵素として核酸合成、炭素鎖切断、メチル基転移カルボキシル基転移に関与 | 悪性貧血 |
イノシトール | 抗脂肪肝作用、コレステロールの代謝に関与 | 脂肪肝、成長停止、脱毛 |
コリン | C1−unitの転移、りん脂質の合成、メチル基供与体、抗脂肪肝作用、アセチルコリンの型で神経の伝達 | 脂肪肝 |
カルニチン | メチル基転移、抗脂肪肝作用、 | |
ビタミンC | 酸化還元系での水素運搬に関与、コラーゲンの形成、チロシン、フェニールアナリン合成、副腎皮質ホルモンの合成 | 壊血病、貧血、出血 |
ビタミンL | プロラクチンの生成 | 白ねずみの泌乳停止 |
ビタミンP | 毛細血管を強化し正常な透過性の維持、抗アナフィラキシー作用、ビタミンCの酸化抑制 | 血管性紫斑症、出血 |
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元 素 |
生 理 作 用 |
欠 乏 症 状 |
カルシュウム | 骨や歯の形成、神経の興奮抑制、筋収縮のアクトミオシンの反応、膜透過性の調節、血液凝固(スロンボプラスチンの活性化)、APTアース、コハク酸の脱水素、ホスホリパーゼの活性化 | くる病、成長のおくれ、骨のCa不足、骨軟化症、副甲状腺肥大 |
りん | 骨や歯の形成、神経刺激の伝達、H2SO4やHPO4として細胞液のpHや浸透圧の調節、ATP、核酸、りん脂質などの重要な生体物質の構成分 | 成長のおくれ、通常は不足しない |
ナトリュウム塩素 | 細胞外液の水分平衡、浸透圧調節、緩衝作用、神経活動、胃液のHClとして蛋白質分解酵素の活性化 | 脱水によるショック、下痢、けいれん (過剰→浮腫) |
カリュウム | 細胞内液の浸透圧、pHの調節、神経、筋肉の興奮性の維持 | 筋無力症、普通は不足しない |
マグネシュウム | 骨や歯の形成、神経筋肉の機能抑制、ATPの関与する酵素反応の活性化、いろいろの代謝調節 | 不足しない |
鉄 | 赤血球のヘモグロビン、筋肉のミオグロビンとしてO2の運搬、チトクローム、パーオキシダーゼ、カタラーゼ→生体酸化還元 | 貧血 |
銅 | ヘモグロビンの形成に必要、Feの吸収利用に必要、チロセナーゼ、カタラーゼ、アスコルビン酸オキシダーゼに関与 | 貧血 |
ヨウ素 | チロキシン、トリヨードチロキシンの構成分として基礎代謝の調節 | 甲状腺腫、クレチン病 |
いおう | 含Sアミノ酸、ビタミン,CoAなど重要な生体物質の構成分解毒作用(硫酸抱合) | |
マンガン | アルギナーゼ、ホスファターゼなどの活性化 | 発育の遅れ、骨形成障害 |
コバルト | ビタミンB12の構成分、アルギナーゼなどの活性化 | |
亜鉛 | 炭酸脱水素酵素などの酵素やインシュリンの構成分 | 過剰→貧血成長のおくれ |
フッ素 | 虫歯の予防 | 過剰→斑状歯 |
モリブデン | キサンチンオキシダーゼの構成分 |
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