さざれ石
学名「石灰質角礫岩(かくれきがん)と言い、伊吹山のふもと岐阜県揖斐郡春日村で産出し、岐阜県の天然記念物に指定されている
 石灰石が雨水で溶けると、粘着力の強い乳状液となり、地下に浸透し、小石を互いに
凝集させ巨岩に成長させ。この巨岩が河川の浸食作用で地表に露出したものであり
大きな石は自然界ではどんどん侵食をうけて小さくなっていくのとは反対に、どんどん
大きな石を作りあげたという,珍しい現象である
 文徳天皇(在位850―858年)の皇子惟喬親皇に仕えた「藤原朝臣石位左衛門」という人が、滋賀県より岐阜県のこの地に良質の材木をさがしにきて、このさざれ石を発見し、「これは珍しい石、目出度い石である」と見たまま、感じたままを、詠んで奉った歌が

わが君は干代に八千代にさざれ石のいわをとなリて苔のむすまで


これが古今集に「読み人知らず」でのせられ、歌いつがれて君が代となった
いろいろな大きさの石が
折り重なって固まっていました
 石灰石の溶解液だけが固まったものが鍾乳洞で、さざれ石は、小石(さざれ石)を溶解液が固めたものであるのがよくわかりました
2月の中旬、残雪の残る岐阜県揖斐郡春日村(いびぐんかすがむら)へ、
君が代で歌われている「さざれ石」を見にいきました
岐阜市内から車で西へ1時間30分、滋賀県との県境に近い春日村(かずがむら)「さざれ石公園」に着きました。公園からさらに200メートル、山を登った静かな山の中に「さざれ石」はありました
 残雪とはいえ積雪1メートル以上。ころんでばかり・
200メートル行くのに30分はかかったかしら??
 雪はたいへんですね
無言歌 3番/No word song No.3
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「君が代」発祥の地紀行