●旗本津田領代官屋敷
織田氏庶流の津田家の生まれの津田秀政は、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康に仕え、4000余石の旗本となった。
津田家は歴代、江戸で旗本の任に当たりつつ、所領のある丹波と美濃に代官所を設け、遠隔支配を行った。
初め安八郡白鳥村に設けられた代官所は、所領の多かった葉栗郡の長池に移転し、岩越本家が美濃11ケ村の代官を勤めることとなった。
津田家は明治維新において勤皇軍に加わらなかったため所領没収となったが、代官屋敷は岩越本家に相続され、戦後の農地解放を経て、今にその面影を門前に残している。