トレジャーハンター<宝探し屋>…それは、歴史の闇に眠る秘宝・財宝を自らの能力と才覚の限りを尽くし、ハントするプロフェッショナルである。
蘇摩=静流=アスティ。―普段は、砂漠の交易都市「ヤタガマ」で古美術店「弧月庵」のうら若き女主人だが、実は「黒髪の疾風」の異名を持つ世界一とも言われるトレジャー・ハンター。今日もまた、妹分でハーフ獣人の少女・アリシアとともに、お宝を求めて世界中を駆け巡っていた。そんなある日、彼女らは新たな秘宝を求めて地下迷宮へと挑んだ。狙いは、太古の遺跡の底に眠る女神像とその胸に飾られた秘石「双子神の首飾り」だ。時を同じくして、同業者にして、静流のかつての恋人・ウルとその弟・レオンもまた、迷宮へと侵入していた。謎に満ちた迷宮で危機に陥った静流たちを、ウルとレオンが救出するものの、離ればなれになってしまう。立て続けの危機をなんとか脱出し、目的の地下神殿に到達したウルは気を失ったままの静流の姿に欲情し、犯す。荒々しい交合の中、静流は彼に対する想いの深さを知り、つまらない意地を張っていた事を悔やむ。一方、アリシアとともに地下水流に流されたレオンもまた、神殿の一角にいた。互いに想いあっていたアリシアとレオンは、そこで互いの心を知り、結ばれるのだった。協同して、改めて秘宝へと挑戦する4人。だが、そこで待っていたのは、伝説の邪淫獣「ヴィ・オース」。罠にかかっ て、囚われ陵辱される静流を、助けようとするウルたちだが邪淫獣の力は強大なものだった―。
これは初めて書いた、いわゆる「ファンタジー」物。とはいえ、実は一時期はやった、出来の悪い異世界RPG風ファンタジーのおかげで、この手のモノが大嫌い。でも、一度くらいはやってみようと言うことで、書いたもの。正直、「瓢箪からコマ」。ちょっとした拾い物だったねぇ。出来はともかく、実に書きやすかった。異世界の描写というのは、実に想像力を刺激して、ネタが次々と出てくる。おかげで、これ1作だけの予定が、結局2本も書いてしまったし、もうちょっと書きたい(現在一本待機中)。よくあるネタを避ける意味あって、<宝探し屋>なんてのを主人公にしてしまうところ、「夢幻伝説」以上に、菊地秀行氏の影響の濃い作品となった。Hもアクションもノリノリで、キャラクターは現在のところ一番のお気に入り。
このイラスト↑はKitt=AKIRAによるもので、文庫で使用されているものとは違います。