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B片頭痛、緊張型頭痛に鍼治療が有効 平成21年1月30日 提供:Medscape
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2つの大規模なレビューで、鍼療法の有効性は片頭痛予防薬と同等以上で、頻発性の緊張型頭痛患者の一部にも有効である可能性があると結論されている 。 「一部の患者は鍼の刺入に抵抗感があるが、鍼療法は薬物療法と比べて副作用が少ない」とLinde博士は付言した。 かなり驚くべきことに、このレビューでは片頭痛患者において、真の鍼療法と偽の鍼療法(鍼を不正確な位置に配置したり、皮膚に刺入しなかったりした場合)の有効性が同等であることが明らかになったことから、これらの患者にとって鍼の位置は重要ではないことが示唆される。 「不正確な位置に鍼を配置しても、身体に何らかの生理学的作用がある可能性がある」とレビューの著者で、メモリアル・スローン・ケタリング癌センター(ニューヨーク)のAndrew Vickers, MDはMedscape Psychiatryに語った。 このレビューは『Cochrane Database of Systematic
Reviews』のオンライン上で1月21日に発表された。 鍼療法は一般的に行われている
著者らによれば、鍼療法の対象として最も多い病態は背部痛と関節痛であり、次いで慢性頭痛と片頭痛が多いという。 鍼療法の利用状況は国ごとに異なる。米国では、2002年の国家調査で米国人の4.1%が人生のある時点で鍼療法を受けたことがあり、鍼療法を受けた人のほぼ10%が片頭痛または頭痛のため治療を受けたことが明らかになった。 ドイツでは、同様の2002年の調査で、成人の8.7%が過去1年間に鍼療法を受けたことが明らかになった。現在、ドイツでは慢性腰痛および変形性膝関節症の鍼療法の費用は社会健康保険の対象となっているが、頭痛は対象外であるとLinde博士は述べた。 鍼療法と片頭痛 一部の患者では、プロプラノロール、メトプロロール、フルナリジン、バルプロ酸、トピラマート等の薬剤が片頭痛の発現頻度減少に有効であるが、薬剤の有害作用のため服薬中止に至ることが多い。 2001年の片頭痛に対する鍼療法に関するレビューでは、鍼療法は標準的治療として有望であるが、これを裏付けるエビデンスは不十分であることが明らかになった。 2008年までの試験を対象として片頭痛治療における鍼療法の有効性を検討するため、研究者らは片頭痛(前兆の有無は問わない)と診断された患者4419例を対象とした22件の無作為化対照比較試験を調査した。 対象となった試験は試験期間が8週間以上で、予防的鍼療法と通常のケア(急性期治療)、偽の鍼療法、他の介入とが比較された。 6試験(患者401例、1715例を対象とした2件の大規模試験を含む)では予防的鍼療法と急性期治療が比較され、最高4ヵ月間の鍼療法後に患者の頭痛が減少することが明らかになった。この6試験のうち1試験では、治療効果が9ヵ月の経過観察時に持続していた。 真の鍼療法と偽の鍼療法とを比較した14試験では、両群の患者において片頭痛が減少した。しかし、併合データ解析では、すべての評価項目について偽の鍼療法に対する真の鍼療法の優越性は示されなかった。 鍼療法と、効果が証明されている予防的薬物療法が比較された4試験では、鍼療法群の患者の方が改善が大きく、有害作用が少なかった。 「総合すると、片頭痛患者に鍼療法は有効であるが、鍼療法で通常考えられているほど鍼の位置が正確であることは重要ではないことがこれら試験から示唆される」と著者らは記述している。 鍼療法と緊張型頭痛 通常、緊張型頭痛の発現頻度は高くなく、OTC薬で適切に治療できる。しかし、一部の患者では頭痛が頻発性(1ヵ月に1-15日)または慢性(1ヵ月に15日以上)である。 1ヵ月に10日以下の緊張型頭痛エピソードによる疼痛には鎮痛薬または非ステロイド性抗炎症薬を用いて治療でき、ガイドラインでは慢性の緊張型頭痛にはアミトリプチリン等の抗うつ薬が推奨されている。 2001年の特発性頭痛に対する鍼療法のレビューは結論に到達しなかった。 2008年までの試験を対象として緊張型頭痛の発現頻度減少における鍼療法の有効性を検討するため、研究者らは患者2317例を対象とした11件の試験を調査した。 2件の大規模試験では、基礎的な治療(鎮痛薬による急性頭痛の治療を含む)への鍼療法の追加が基礎治療単独の場合よりも優れているかどうかが検討された。これらの試験では、補助的鍼療法に伴って有意な短期的効果(最高3ヵ月)が認められた。鍼療法と基礎的な治療を受けた患者の47%では、頭痛があった日数が50%以上減少した。基礎的な治療のみを受けた患者では、頭痛日数の50%減少が認められた患者は16%であった。 真の鍼療法と偽の鍼療法とを比較した6試験では、鍼療法を受けた患者の50%において頭痛日数の50%以上の減少が認められたが、偽の鍼療法を受けた患者では41%のみであり、差は小さいが有意であった。 「得られているエビデンスから、鍼療法は頻発性の緊張型頭痛患者にとって価値のある選択肢である可能性が示唆される」と著者らは記述している。 別の治療選択肢 しかし、頭痛がより頻繁に起こり、十分にコントロールされない場合、予防的治療が必要となる。通常、片頭痛の場合、予防的治療にはβ遮断薬、カルシウム拮抗薬または他の薬剤(トピラマートやバルプロ酸等)が用いられる。 「鍼療法の有効性は薬物療法と同等または場合によっては薬物療法を上回り、副作用は少ないが、施術者と接触する時間が多く必要である。このため、鍼療法は重度かつ頻繁な頭痛における1つの選択肢である」とLinde博士は述べた。 得られているデータから、片頭痛または頻発性の緊張型頭痛の場合、8〜12回の鍼療法施術(通常20-30分)によって効果が得られ、効果は約6ヵ月間(場合によってはそれよりも長期間)持続することが示唆される。 「しかし、他の治療法と同様に、すべての患者に効果がみられるわけではない」とLinde博士は述べた。 Linde博士は、レビューの対象となった試験のうちの1試験に関与し、英国、ドイツ、スペインの鍼医学関連学会および鍼療法研究学会(Society for Acupuncture Research)から会議参加のための旅費の支給および講演料(2症例)を受領した。Vickers博士は2007年の鍼療法研究学会会議における発表に対する謝礼金を受領した。他の著者らの資産公開は論文に記載されている。本レビューの一部は、米国立関節炎・骨格筋・皮膚疾患研究所、国際頭痛学会、米国立補完代替医療センターの支援を受けた。 |
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