油絵「法然上人御影図」の制作奮闘記

 2007年1月より本格的に油絵を描き始めたばかりのど素人ですが、油絵の魅力にはまってしまいました。 昔(15年程前)に10号の絵を2作描いた程度の腕です。 もっとも絵は好きで水墨画は若い頃に10年程経験はありましたが、今回は油絵による仏画専門絵に取り付かれてしました。 
 なぜ、こうなったのかと考えますと、お寺での写仏教室が3年前から年に数回開催されて、当然ながら仏画は日本画という既成概念ですが、それを乗り超えて、日本画では表現出来ないものを油絵で表現し描いてみたらどうだろう ? ? ? と疑問が湧いてきました。    キリスト教と油絵は当たり前、では仏教と油絵は ? ? ?   
 素人ですから怖いもの知らず、半年の経験のみで100号キャンパスに宗祖「法然上人」を描いてみることに挑戦してみました。  この先どうなることやら ! ! !   
 この過程を記録してみます。        当山住職



@下絵と下塗段階の過程 約1ケ月間


まず100号キャンパスとは162p*130pの大きさで、約畳1枚半程。 コンテで下絵を描くのも大きな画面の為、修正等に時間を費やす。
下絵の輪郭が出来たらまず後背に色を載せる。以後は写真で解説。


オーカーイエロー系で後背、ローズ系で外輪の輪 薄い空色とベージュ色で五条袈裟の下塗り 蓮台の花弁と飾り輝石を描く 念珠を塗る、リアル感が出てきた バックに黄色系を塗りこれで下塗


A中塗段階の過程 約1ケ月間
8月は多忙な最中にも筆を執り、下塗りが半乾きの上に中塗りを始める。


後背から色を載せた、色が濃くなってきた 顔に色を濃い目に載せて見る 黒衣に赤青を混ぜた黒を塗り重ねる 後背に深みを出すため陰の色を載せる 全体のバランスを見て中塗り終了


B上塗段階の過程 約2ケ月間


9月より上塗りを始めるて色を塗り重ね立体感に近づける

五条袈裟の色を載せる少し派手すぎ 蓮台の花弁に色を重ね立体感を出す 先生の指示で後背の色を変える おおよその完成に知被いた 細部のバランスを見て調整する


 C仕上塗りの過程 約1ケ月間

11月より仕上げにかかる同時に額を制作する


白と黒で細部に陰影を付ける 自作の額縁に納めて出来具合を見てみる 油絵の上にワニスを塗り乾きを待つ

 D完成  (19年11月)

額に入れて出来上がり 顔部分をアップしました


制作後の感想:制作期間は約5ケ月 何とか出来上がりました、考えていたより楽に描けたかな? 油絵らしくもっと凸凹に塗るつもりがサラッとした感じに仕上がってしまった。  表題のような制作奮闘するような場面は無かったが思いよりも良い作品が描けたので第二弾として再び百号に挑戦します。 次の構想として「善導大師」の御真影かな? お楽しみに


この法然上人の御真影図は当山の本堂に掲げましたので御参詣の折にもご覧下さい。